News
ヴィエンチャンの中心から少し離れた川のほとりにあるドンパレープ図書館に、
「ラオスを知ろう!」をテーマにクラフトショップと展示コーナーをオープン。
館長の安井清子さんに話を伺いました。
ビエンチャン県ヒンフープ郡にあるシヴィライ村で、モン族の女性たちが、一針一針刺繍して仕立てた手作りの製品です。
モン族は民族衣装などを作るために刺繍を代々伝えてきていますが、シヴィライ村の刺繍は、
その伝統の技に、女性たちの自由な創造が加わり、ものによっては、芸術といっていいと思えるものもあります。
子どもたちも小さい頃から針を手に取るので、小学生にして、一人前の刺繍を刺すようになっています。
村の女性たち、子どもたちが作る刺繍は、薬、文房具、中学、高校へ通うための交通費……など、
生活にかかる出費を補うために役立っています。
山仕事の合間に、心をこめた刺繍で作った小物を、ラオスからのお土産として、
また、日々の生活の中で使って下されば幸いです……
彼らの作ったクラフトを、ぜひ皆様の手に届けたいと思い、クラフトショップを開くことにしました。
ショップの責任者の安井は、長きにわたって、シヴィライ村の人たちと関わっています。刺繍の作り手、モンの人たちの生きる姿を、
作り上げられた刺繍とともに、お伝えできるようなスペースとすることを目指しています。モンの口承で伝えられているお話や、
そのお話を描きだした刺繍絵などの展示、またモンの山の暮らしの写真なども併せて展示してきたいと思っています。